どうも、丸田です。
ビジネスを展開する上で、どうしても「人が何を望んでいるか?」という人間心理を知る必要がありますよね。
そこで、今回ご紹介したいのが人間が生来的に持つ8つの欲求です。
この8つの欲求は僕がコピーライター時代にも大いに参考させていただいた理論で、ハッキリ言って効果抜群です^^
これを知るだけで、あなたの商品・サービスを魅力的に打ち出すことが可能になりますよ。
この記事では、8つの欲求を詳しく解説していきます。
生命の8つの躍動とは?
「生命の8つの躍動」とは「現代広告の心理技術101」の著者であるアメリカの有名コピーライター、ドルー・エリック・ホイットマンが提唱する、「人間が生まれながらにして持っている人間の欲求」のことです。
ちなみに、英語では「Life-Force8」で「LF8」などと表記されることもあります。
生命の8つの躍動は以下に分類されます。
- 生き残り、人生を楽しみ、長生きしたい。
- 美味しい食べ物、飲み物を味わいたい。
- 恐怖、痛み、危険を免れたい。
- 性的に交わりたい。
- 快適に暮らしたい。
- 他人に勝り、世の中に後れを取りたくない。
- 愛する人を気遣い、守りたい。
- 社会的に認められたい。
現代広告の心理技術101のP29より引用
眺めてみると、「いやいや!当たり前じゃね?」と思いますよね笑
誰しもがそんな欲求持ってるよ!なんて感じてしまいそうですが、これがポイントなのです。
これらが人間が生来的に持っている欲求です。
ただ、当たり前すぎて意識していないだけなのです。
ここで人間の脳について少しだけ補足します。
人間の脳3つの層

人間の脳には3つの層があることをご存知でしょうか。
これは「三位一体脳理論」(Triune Brain Theory)と呼ばれ、アメリカの神経科学者ポール・D・マクリーンによって提唱されました。
この理論によると、人間の脳は3つの異なる部分で構成されています。
- 爬虫類脳(Reptilian Brain): 最も古い部分で、基本的な生存本能や反射行動を制御。
- 哺乳類脳(Mammalian Brain): 情緒や社会的行動、記憶に関与する辺縁系を含む。
- 人間脳(Neocortex): 論理的思考、言語、計画、問題解決などの高次機能を担当する。
とまぁ小難しく書いてますが、要するに爬虫類は生存、哺乳類は感情、人間脳は理性ということです。

特に爬虫類脳はクセが強くて。
例えば、めっちゃ熱いヤカンを知らずに触ったら「あつっ!」と指を離しますよね。
この瞬間は理性も感情も一切なく、ヤバいと危機を感じて反射的に指を離しているわけです。
これは爬虫類脳の役割なのですね。
他にも、地震が起こったり、目の前の建物が破壊された、ヤバそうな人がそこにいる。
なんて状況では、理性も感情もなくひたすら逃げますよね。
明日の昼ごはん何しようとか、今日のスケジュールはなんだったっけ…?みたいな理性は働かないはずです。
このような人間にとっての生存や危機に直面した際の、人間はその危機回避のために、理性や感情をすっ飛ばして反射的に行動してしまう。
これが爬虫類脳の役割です。
つまり何が言えるかというと、
もしキャッチコピーがこの爬虫類脳を刺激してくるなら、悲しいことに理性や感情を超えて、そのキャッチコピーに強烈に惹きつけられてしまう、ということです。

イメージするなら、一目惚れや衝動買いみたいなものです。
今回ご紹介した欲求というのは、まさに爬虫類脳へダイレクトにつながっている欲求なのですね。
だからこそ究極的なはなし、爬虫類脳を刺激するような生命の8つの躍動(LF8)の欲求をキャッチコピーなどに含めると、お客さんはついつい買ってしまう…。
なんていう現象が起こるのです。
では生命の8つの躍動(LF8)の具体例をご紹介します。
生命の8つの躍動(LF8)の具体例
1.生き残り、人生を楽しみ、長生きしたい


人間は本能的に生き残りを求めます。この欲求は人類の進化の中心にある根源的欲求ですよね。
まぁ当たり前ですよね。
また単に生き残るだけではなく、人生を楽しみ、長生きしたいという願いも同じくらい強いわけです。
ですので、世の中には病院や医療技術だけでなく、旅行やバカンス、アニメ、漫画などの娯楽などのサービスも数多く存在しているということです。
サプリメントや健康食品がめちゃくちゃ売れるのも、この欲求を上手に満たしているからです。
2.美味しい食べ物、飲み物を味わいたい


あなたは美味しいものは好きですか?好きですよね。
僕も好きです。
おそらく世界中のどこを探しても美味しいものが嫌いな人はいないのではないでしょうか?
マズイものを求めて世界中を旅している!なんて人がいれば、ぜひ会ってみたいですね。(でも珍味ハンターとかはいるかもw)
というぐらいに、美味しい食べ物、飲み物を味わいたいというのも人間の欲求なのですね。
単なる栄養摂取ではダメなのです。味は大事だし、レパートリーも大切です。
例えば、日本食や中華、欧風な飲食店、スイーツならパンケーキやおはぎ、モナカなど。
飲み物なら日本酒、ワイン、焼酎、カクテル、他にもいろんなバラエティがあります。
これらいろんな飲食店が世界に存在するのは、この美味しい食べ物、飲み物を味わいたいという欲求があるからこそです。
3.恐怖、痛み、危険を免れたい。


人間は本能的に、恐怖や痛み、危険を避けようとします。
特に痛みや危険を避けたい欲求は今回の8つの欲求の中でも一番強いです。
まれに痛みを望むタイプの人もいますが、この場合は厳密に言えば「これぐらいなら、痛いけど死にはしない」と体感で理解しているので、危険を逃れたいには含まれません。
これは人間が種の生存を守るための自然な反応です。
またこの恐怖や痛みは、身体的なケースもありますがメンタル面も含まれます。
過度なストレスや圧迫感、緊張感から逃げ出したいと感じるのも、この危機を避けたい欲求があるからです。
ちなみに、チャレンジすることに恐怖を覚えるのも、この欲求があるからだったりします。
とは言え、メンタル面の危機は身体に及ぶ危機への恐怖に比べると小さい傾向があります。
キャッチコピーで言うなら、
- 初心者でも安心!
- これで失敗しない!
- 〜〜入門
などが、この危機回避の欲求をうまく利用したキャッチコピーです。
4.性的に交わりたい。


恋愛、結婚、復縁、性的、フェチ、マニアなども人間の根源的欲求に含まれます。
映画やアニメ、ドラマなどでも必ず恋愛要素は、大人向けなら不倫要素が含まれますよね。
これは「性的に交わりたい」という欲求があるためです。
ちなみに、結婚相談所なども価格が高いのですが、それでも加入する人が多いのも、この欲求があるからなのです。
また金持ちになって美男・美女に囲まれたい!などの欲求もこれです。
特に恋愛系や復縁系、結婚相談所、お見合いサービスなどはうまくこの欲求を満たしています。
5.快適に暮らしたい


快適さというのは、主に居住空間になります。
おそらく、できる限りは屋根がある部屋で適温な部屋で過ごしたいですよね。
逆にホームレスになることは、なんとしても避けたいはずです。
快適さとしては、家、水、電気、スマホ、ガスは最低揃えておかないと不快感が強くなってしまいます。



ちなみに、僕は過去、支払いが滞って電気を止められたことがありますが、死にたくなりましたね笑
電気はけっこう大事です。
ですので、一軒家が分譲マンション、ラグジュアリーな空間を提供するビジネスでは、この欲求が刺激されるようなコピーが多いです。
6.他人に勝り、世の中に後れを取りたくない


人は本能的に競争意識があります。
会社の出世競争や、営業マンなら売上数字の競い合いなど。
他にもゲームに勝ちたいという欲求やスポーツで勝ちたい、ビジネスで勝ちたいなどもこの競争欲求なのです。



ゲームアプリに課金しまくる人は、「負けたくない!」という欲求からくるものだったりします。(経験済)
他にも、人を論破するなどのブームも一時期はやりましたが、それは頭の良さの競い合いといえます。
人気YouTuberの朝倉未来が企画したBreaking Downでは、肉体的な強さの競い合いです。
このような競争意識を刺激するコピーはスパルタ感が生まれるので、人の行動を力強く促すことができます。
7.愛する人を気遣い、守りたい


大切な人を守りたい。
これは誰しもが抱える気持ちではないでしょうか。
僕も過去、彼女を守りたいとか、幸せにしたいとか、そういうこと考えていました。
もしあなたにもパートナーがいれば、パートナーを大切にしたいと思うし、家族やお子さんがいれば、家庭を守りたいですよね。
さらに、この大切な人を守りたいという欲求は、時に自分の生存をも無視できるほどのパワーが秘められています。
イメージしてみてください。
あなたの家が火事になってしまったとします。
自分は外にいるけど、子供が中に家の中にいれば、自分の身の危険をかえりみずに、火の中突っ込んでいけますよね。
これは愛する人を守りたいという強烈な欲求があるからだと、心理学的視点からは分析できます。
人を守る時に発揮するパワーは測りしれないのです。
この欲求をうまく活用したキャッチコピーは、主に家族向けのサービスでよく使われています。
例えば、
- お子様の未来を守る〜〜
- 中間テストが30点以上アップする!
- 家族が普段食べるもの、飲み物を安全に
みたいな感じによく使われていますね。
8.社会的に認められたい


最後の欲求は、社会的に認められたいという欲求です。
最近であれば、承認欲求なんていう言葉でも表現されますよね。
つまりは、社会的、周りの人たちに、会社の人たち、愛する人に認められたいという欲求はどうしてもあるのですね。
それはどんな形でもあるでしょう。
年収が高い、高級の自宅、車、時計。最近ならフォロワー数や資格の数、勤めている会社のブランドなど。
このようなステータスを見せて、賞賛を得たいという気持ちがあるのです。
ただし、承認欲求は行き過ぎると倫理的にマズイ行動をしがちなので注意です。
まとめ
今回は、生命の8つの欲求(LF8)をご紹介しました。
以下まとめます。
- 生き残り、人生を楽しみ、長生きしたい。
- 美味しい食べ物、飲み物を味わいたい。
- 恐怖、痛み、危険を免れたい。
- 性的に交わりたい。
- 快適に暮らしたい。
- 他人に勝り、世の中に後れを取りたくない。
- 愛する人を気遣い、守りたい。
- 社会的に認められたい。
あなたが商品やサービスを販売する時、またキャッチコピーやPRの際に、上記の欲求を満たすキーワードを含めることで売上や購入率が高まっていきます。
逆を言えば、世の中の繁栄しているビジネスの全ては上記の欲求を満たしているものばかりということもできます。
ぜひ生命の8つの躍動(LF8)を理解して、うまくあなたのビジネスに活かしてみてください。
コメント